9/11（月）宇都宮市創造都市研究センター は第13回大学連絡会議を開催しました。

宇都宮市創造都市研究センターは、2023年9月11日（月）10：30～12：00、宇都宮共和大学において、センターを形成する宇都宮市内私立4大学（宇都宮共和大学・作新学院大学・帝京大学宇都宮キャンパス・文星芸術大学）による第13回大学連絡会議を開催し、「高等教育のグランドデザイン」（中教審答申）等について協議しました。その概要を以下に詳しくお知らせします。

・18歳人口減少期にあって、大学進学者数も2020年に63万人であったが、2040年には51万人と推計されており、2040年における県内の私立大学への入学者数は、2017年（3,646人）に比べ、924人減（2,722人）となることが予測されている。（別添資料参照）

・今後、定員割れの現象が多く現れ、特に、規模や大都市と地方間における差、教育内容等によって顕著に現れてくることが予想されることから、各高等教育機関としての特色・強み等を発揮しながら、魅力のある大学をつくるとともに、連携・統合等を視野に入れた連携・協力体制の構築に取り組んで行くことが求められている。

（１）このような情勢下において、2017年10月に、宇都宮市内の私立4大学、宇都宮市・経済界等で構成する「プラットフォーム（宇都宮市創造都市研究センター）」を立ち上げ、各大学の持つ特色ある教育資源を一層発展させるとともに、教育・研究の充実を目指した連携・統合等を含めた今後の大学の在り方について検討していくこととしている。

（２）現在、宇都宮市創造都市研究センターにおいて取り組んでいる主な連携・協力事業は、以下の通りとなっている。

①　大学連携講座

 ＩＣＴ時代に沿って、宇都宮の文化を拓くために役立つ様々なデジタルコンテンツを習得し、作品の制作方法を実践体験することによって、付加価値のあるコンテンツを利用したビジネスチャンスを活かし、地域活性化のための創造性のある産業を創出する機会とする講座（15回：集中講義方式）

② 大学を超えた地域活性化のための共同研究プロジェクト事業

各大学の特色を活かし、学生による斬新なアイディアにより、起業したくなる「ＳＤＧｓな未来都市うつのみや」を目指す創造都市化（地域活性化）に繋げる調査・研究を行う創造都市研究ゼミ活動(アントレプレナーシップ研究）

③ 産学官連携による就職支援

宇都宮市内外の若者や社会人等が、宇都宮市への就職・転職等を促進するため、宇都宮商工会議所と連携しながら、宇都宮市、中堅・中小企業経営者等と大学の就職関係業務に従事する教職員との情報交換及び交流会を行う事業　

④ フォーラム・シンポジウム事業

・高大接続フォーラム

　宇都宮市内の高校生・大学生を対象に、地域の大学への進学や郷土としての宇都宮市について理解を深めながら高大接続について考える。

・有識者等による講演を行い、高等教育の在り方、地域の活性化戦略等について考えるシンポジウムを開催する。

○今後とも、宇都宮市創造都市研究センターとして、高等教育の質の向上及び宇都宮都市圏の創造都市としての発展を目指すこととし、また、「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」を参考として、18歳人口減少を踏まえた今後の高等教育の展望と大学経営のあり方等について協議していくこととする。

（以 上）

○かつては200万人を超えていた18歳人口が、2030年には100万人を割り、2040年には88万人になるという現実、新型コロナウィルスによる大学における教育・研究システムの変革や東京への集中化現象変化の兆し等、今日の大学を巡る諸情勢は大きく変化し、厳しくなってきている。

○特に、18歳人口減少期を迎えている状況下にあって、過去5年間で4年制の大学が国公立合わせて80校を超える大学が増加しており、必然的に学生の募集定員を満たせない私立大学が大幅に増加しているのが現状となっている。また、2020年に63万人であった大学進学者数は、2040年には51万人と推計されている。

○定員割れの現象は、規模や大都市と地方間における差や教育内容等によって顕著に現れている。今や、地方の私立大学においては、如何に独自色を発揮しながら魅力のある大学をつくるとともに、教育・研究を通して社会から求められる優れた人材を育成し、“生き残り”を図っていくかが重要な課題となってきている。その対応戦略等を早急に検討していかなければならない。　

「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン（答申）について」より

※（ｂ）／（ａ）＝74.6％（対：2017年比 △25.4％）

※大学進学者数の推計

　2040年の大学進学率×2040年の18歳人口＝大学進学者数（推計）