宇都宮市創造都市研究センターは、2月26日(月)14時00分~15時30分に、宇都宮共和大学において、第10回FD・SD研修会を開催しました。
本研修会では、本研究センターを構成する大学の教員・職員を対象に、宇都宮共和大学の古池弘隆特任教授を講師にお招きし、「スーパースマートシティを目指した宇都宮都市圏のまちづくり」と題して講演を行いました。
本研修会は、本研究センターの構成校の教職員のみならず、宇都宮共和大学の関係者も多数聴講しました。
はじめに、会場校の宇都宮共和大学より、本研究センター長でもある、宇都宮共和大学の須賀英之学長が開会の辞を述べたのち、本研修会の司会進行を務める当センター運営委員会の田部井信芳委員から、古池弘隆先生のご紹介がありました。
ご講演は、長年にわたって多大なご尽力を注いでこられ、また、全国的にも注目されてきた宇都宮市の交通機関であるLRT(Light Rail Transit)の導入に向けた経緯、そして、昨年の2022年8月の開業に至った経緯とその概要のお話が中心となりました。
まず、スーパースマートシティのご説明から講演が始まりました。次いで、宇都宮を取り巻く環境について、その現状と暮らしやすさ、発展力などの持論を丁寧にお話して頂きました。そして、今までのLRT導入の経緯、さらに、その開業と今後の方向までを熱く語って頂きました。特に、宇都宮市が訴求するネットワーク型コンパクトシティ(NCC)を基盤とする、3つの社会である、地域経済社会、地域共生社会、脱炭素社会の重要性と、この社会が創る、人づくり、DX社会への貢献性などについても言及されました。最後に、宇都宮市のJR駅の西部地域に延伸するLRTの今後の展望についても、その思いをお話し頂きました。
講演後には、LRTの今後の展開とともに、街づくりも大切な方向性として重要であること等についての質疑応答が交わされました。今回も、この研修会は、創造センターを構成する大学において、これからの教育研究の積極的な推進と効用を追求するうえで、また、大学間連携による相乗効果が期待できる取り組みとして、「創造都市 宇都宮」の形成を考えるうえでも大変参考となる研修会となりました。