3月15日(金)17:00~19:00に、オリオンACぷらざ(宇都宮市オリオン通り)にて、地域活性化研究プロジェクト事業(アントレプレナー研究グループ)2023年度第13回研究会議を開催しました。
この日は、2022年度の勉強会に続いて、今年度、2023年度の研究目的である、「起業に向けた知識を修得し、宇都宮地域の振興発展を図っていく」との企画に基づき、第3回目の勉強会を開催しました。今年度は、3回にわたって、栃木県内と東京からの著名な方をお招きして、アントレプレナーに関する勉強会を、学生研究員と講師とのアクティブラーニング方式で実施するものです。
第3回目である、今回は、講師として本研究会のプロジェクトコーディネーターを委嘱している、元NECキャピタルソルーション(株) 代表取締役社長の板橋英隆先生をお招きしてご講話を頂きました。お話は、まず、板橋先生のご略歴紹介から始まりました。多くの職種を経験し、たくさんの会社を起業された多彩な経歴を紹介されました。次に、メインテーマに入り、まず、板橋先生が起業を支援してきた中から、現在、監査役としてご活躍されている、(株)AdipoSeedsについての紹介がありました。高齢化社会を背景とした若者の減少に伴う、血液不足、特に止血に必要な血小板を生成する新技術を使った会社の創業についてお話をされました。この会社により、全世界で安全、安心な治療行為が提供でき、社会に役立っていくことを話されました。次いで、実際の企業経営のコツ、との話題に移り、経営論や現在のDX時代の経営に重要な役割を果たす、DD (データドリブン) 経営学についてご講話を頂きました。ご自身の今までの経歴を踏まえながら、このDD経営は、蓄積された多くのデータを基に、企業の戦略や意思決定を行っていくために、無くてはならない経営手法として、将来の有用性が高いことを熱く語っていただきました。
次に、2024年3月21日に開催予定の、「地域活性化研究プロジェクト班会議」での、本アントレ研の学生研究員が発表する内容について確認を行いました。最初に、有識者をお招きした勉強会で学修した知見内容についての研修概要を長谷川翔一学生研究員(帝京大学UC:サブリーダー)、次に、2つの研究テーマ:「宇都宮を魅力ある都市に創る:宇都宮 大芸術祭」、「宇都宮を住みやすくする交通インフラの開発:総合交通サービス Miya Maas」についての報告を、学生研究員の、石川湧也君(作新大:テーマリーダー)、渋谷龍気君(宇大:テーマリーダー)がそれぞれ発表することを全員で共有しました。
今回も、研究会議では、それぞれの特徴ある宇都宮市内の5大学の在籍学生として、講師との活発なディスカッションを通じて、学生研究員同士が真剣に話し合う姿勢が感じられ、効果的な5大学の連携による今後の着実な研究推進が期待できる様子が確認できました。