宇都宮市創造都市研究センターは、9月24日(火)18:00~20:00に、オリオンACぷらざ(宇都宮市オリオン通り)にて、地域活性化研究プロジェクト事業(魅力都市研究グループ:魅力都市研)2024年度第2回研究会議を開催しました。
この日は、2023年度のアントレ研の勉強会に続いて、今年度は、「魅力ある都市宇都宮を創るための調査探求」との企画に基づき、2024年度からの2年間をかけて魅力都市研究を遂行してまいります。研究目的は以下の2つ掲げて研究を行っていきます。
まず1つ目は、宇都宮地域の歴史を学び、文化芸術の足跡と調査研究を行う【宇都宮地域の文化芸術の探求とその醸成:魅力あるまちづくり】の研究を立ち上げることです。
2つ目は、人材が活躍できる企業創業を目指し、起業に向けた方向性を調査研究し、そのマインドを醸成する【アントレプレナーシップの調査研究とその醸成;企業の創業】の研究開始を目指すことです。
研究立ち上げ時の今年度は、有識者からの知識修得を目指した講義による調査研究の勉強会による研究活動を遂行していきます。このために、2つの研究目的に沿って、栃木県内と東京からの著名な方をお招きして、勉強会をそれぞれ2回ずつ開催していきます。なお、この会は、学生研究員と講師とのアクティブラーニング方式で実施してまいります。
第1回目である今回の勉強会は、講師として本研究会の事務局長である長島重夫先生をお招きし、「地方創生と大学の役割 ~地域連携による地域づくりの事例について」、ご講話を頂きました。
お話は、まず、長島先生のご略歴紹介から始まりました。栃木県の職員として活躍され、その後、県の産業振興センター理事長を務められ、その後文星芸術の理事、同大学地域連携センター長に着任されました。その後、1917年に文科省の助成により本創造都市研究センターを設立され、センターの事務局長として現在に至っています。
この自己紹介の後、メインテーマに入り、まず、長島先生が所属する文星芸術大学について、大学の役割、今までに大学から地域に貢献してきた数多くのデザイン制作の実例を紹介して頂きました。
次に、とちぎ、宇都宮の歴史的経緯を説明して頂きました。宇都宮の歴史探求の話題について、宇都宮の由来、そして、4世紀ごろに創建された宇都宮二荒山神社、8世紀ごろに創建された日光二荒山神社の歴史、さらに、鎌倉時代に築城とされた宇都宮城についての説明をされました。この後、豊臣秀吉から徳川家康による宇都宮の歴史的変遷、さらに徳川時代になり整備された都市基盤が近代都市宇都宮の礎となったことについて言及されました。幕府の直轄地として多くの大名により市政が行われてきたことの紹介がありました。
最後に、江戸時代に長く続いた加賀藩と多くの大名により多様な市政が行われてきた宇都宮との特徴について、学生、講師、指導教員、などが全員で討論を行って、勉強会を閉じました。
今回も、研究会議では、それぞれが特徴ある宇都宮市内の連携する大学の在籍学生として、講師との活発なディスカッションを通じて、学生研究員同士が真剣に議論し、話し合う様子が見られ、効果的な大学連携による今後の着実な研究推進が期待できることが確認できました。
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