宇都宮市創造都市研究センターは、2025年2月12日(水) 15:00~16:30に、オリオンACぷらざ(宇都宮市オリオン通り)にて、地域活性化研究プロジェクト事業(魅力都市研究グループ:魅力都市研) 2024年度第6回研究会議を開催しました。
研究立ち上げの今年度は、有識者からの知識修得を目的とした講義を実施し、この調査研究の勉強会による研究活動を遂行しています。このために、今年度の研究目標とした2つの目的に沿って、栃木県内と東京からの著名な方をお招きして、それぞれの研究目標に関しての勉強会を2回ずつ開催しています。なお、この研修会は、学生研究員と講師とのアクティブラーニング方式で実施しております。
この日は、今年度の「魅力ある都市宇都宮を創るための調査探求」との企画に基づいての調査研究会議の第3回目の研修となります。
今回は、本研究会の2つ目の目的である、人材が活躍できる企業創業を目指し、起業に向けた方向性を探ることを目標とした調査研究として、起業マインドを醸成する【アントレプレナーシップの調査研究とその醸成:企業の創業】の研究を開始するための調査研修会議です。
この研修の第1回目となる今回の勉強会は、講師として、「NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク」 代表理事の岩井俊宗氏を講師としてお招きし、「ソーシャルビジネス基礎 -ソーシャルアクションの進め方-」 と題してご講和をいただきました。
お話は、まず、岩井氏のご略歴紹介から始まり、次いで、栃木県をフィールドに、「若者を育み、地域をつくる」 ことを目指したNPO法人として、多くの事業を行っていることが紹介されました。その中では、若い人材が、人や地域とつながり、チャレンジできる環境を作る、とのコンセプトの下、2008年から活発に活動していることを熱く話されました。
ご講和の中では、この熱い思いを実現すること、さらにそれを実現するためのプロセスなど、アントレプレナーへの道に続くお話、アントレプレナーとして活躍するためのプロセスも丁寧に説明して頂きました。
その内容としては、まずは、コンセプトの設計が重要であり、次に、それを実現し、事業開発するための事業モデル構築の必要性を話されました。そして、それを実現するための計画を立て、方法や手順を明確化することの重要性を、さらには、その事業を成功させるための顧客を掘り起こす方法、その活動を支えるオペレーション、そして、事業を継続していくための資金調達方法、最後に、この事業成果の達成度を指標化するための評価方法など、アントレプレナーとして、事業を起こし、展開し、成功に導くための方法とその可視化方法など、その詳細について、熱心に語って頂きました。お話の中では、終始、学生たちとのインタラクティブなやり取りを通して、アントレプレナーを成功するためのノウハウをご教示頂きながら、ご講和を終えました。
今回も、研究会議では、それぞれが特徴ある宇都宮市内の連携する大学の在籍学生として、講師との活発なディスカッションを通じて、学生研究員同士が真剣に議論し、話し合う様子が見られ、「魅力都市宇都宮を創る」との研究目標に向けて、効果的な大学連携による今後の着実な研究推進が期待できることが確認できました。
なお、次回は、人材が活躍できる企業創業を目指し、起業に向けた方向性を目標とした調査研究を開始するための第2回目の研修会議を開いていきます。
写真の説明 講師:岩井俊宗氏、講義会場の様子と聴講する学生研究員